「咲ちゃん・・・もう――――――――
           別れよっか。」

『はっ・・・・・・?


蜜柑? 何言ってんの?
・・・冗談だよな?』

「冗談でこんなこと言えないに決まってんじゃん。

ん。別れようっていうのは、どっちかっていうとお願いかな?」
私はココアの入った缶を横に置き、ベッドを出た。
玄関の方へ向かう私の体を咲ちゃんは私の腕を引っ張って止めた。

『何で・・・・・・?』

「咲ちゃんの・・・笑顔が見たいから!
ごめん、もう決めたからさ!

今まで・・・ありがとう!」
私は咲ちゃんに掴まれた腕を振り払い咲ちゃん家を出た。

泣くつもり、なかったのにな。
私の目からは大粒の涙が何粒も零れ落ちていた・・・