『イヤホンをして蜜柑と一言も話さず前を歩いてたわけじゃないわよね?』

『・・・・・・一年間そうしてきたんだけど、駄目だったのか?』

『~っ! 最低!!
蜜柑の気持ち考えてた!?
どれだけ・・・傷ついてたと思っているの?

私は、これから蜜柑を捜す。
あんたより先に見つけたら、絶対に!
何がなんでもあんたを蜜柑と別れさせてやるから!!』
玲奈はそれだけ言うと電話を切った。

玲奈・・・最後泣いてたよな。
俺は、蜜柑のことを知らず知らずのうちに傷つけてたのか、な?


でもっ!!
絶対に別れるのだけは嫌だ。

どんなに格好悪くたって絶対玲奈より先に蜜柑を見つけてやる!
もう、傷つけないように気をつけるから、俺と別れないで・・・なっ?