咲ちゃんはまだ電話中だ。
私がいなくなったって気づくはずがない。


私は・・・・・・咲ちゃんの大好きな玲奈じゃないもの!!

私はその場から走り出し、学校へ戻った。
まだ部活をやっているところがあるのか、学校の正玄関が開いていたのでそこから中に入り、一直線に屋上へ向かった。

普段は立ち入り禁止の屋上のドアをピンでこじ開け、屋上へ出た。
屋上は、玲奈にも教えてない私の秘密の場所。

「咲ちゃんの・・・馬鹿」