あれから、付き合いだして一年になるんだ・・・
誕生日もクリスマスも二人で過ごさず、デートもしたことがない。
もっと言えば、必要事項以外はメールの返信もくれない。
本当に、これは付き合っているのだろうか・・・
付き合う前なら・・・もっと会ってたのに。
それなら、彼女になんか・・・・・・名ばかりの彼女になんかなりたくなかったよ。
そう思いつつも・・・この“彼女”という位置を手放せないのはこの私なんだけど。
前から、ブーブーという機械音が聞こえた。
なんだろうと思い、見上げると咲ちゃんが携帯を手にしていた。
あぁ。マナーモードにしていたのか。
咲ちゃんはイヤホンを外し、携帯を口にあてた。
『賢? 何のようだ?』
相手は賢ちゃんらしい。
『はっ? デート!?』
咲ちゃんは私の顔を見てから、
『行かねー』と言った。
相手が賢ちゃんだってことからダブルデートのお誘いじゃないかな? とは思っていたけど・・・
私も何度も玲奈に誘われてたから。
でもっ・・・! 『行かねー』なんてはっきり言わなくてもいぃじゃない!
誕生日もクリスマスも二人で過ごさず、デートもしたことがない。
もっと言えば、必要事項以外はメールの返信もくれない。
本当に、これは付き合っているのだろうか・・・
付き合う前なら・・・もっと会ってたのに。
それなら、彼女になんか・・・・・・名ばかりの彼女になんかなりたくなかったよ。
そう思いつつも・・・この“彼女”という位置を手放せないのはこの私なんだけど。
前から、ブーブーという機械音が聞こえた。
なんだろうと思い、見上げると咲ちゃんが携帯を手にしていた。
あぁ。マナーモードにしていたのか。
咲ちゃんはイヤホンを外し、携帯を口にあてた。
『賢? 何のようだ?』
相手は賢ちゃんらしい。
『はっ? デート!?』
咲ちゃんは私の顔を見てから、
『行かねー』と言った。
相手が賢ちゃんだってことからダブルデートのお誘いじゃないかな? とは思っていたけど・・・
私も何度も玲奈に誘われてたから。
でもっ・・・! 『行かねー』なんてはっきり言わなくてもいぃじゃない!