「ぇっ、うん。
どこに？」
急に話が変わったなと不思議に思い、咲ちゃんを眺めていたら、咲ちゃんに呆れた目で見返された。

『意味がまったく違う･･･』

「ぇえっ!?･･･あっ」
意味が分かり、顔を赤くして返事ができずにいる私を咲ちゃんは寂しそうな目でみた。

その目で、私は全てを理解したんだと思う。
咲ちゃんが、今苦しくて誰かにすがりたいのだって。
だから、付き合う相手は誰でもいいんだって分かりながらも･･･
「うん。咲ちゃんと付き合いたい」
って返事をしたんだ。

ここでOkしなかったら、咲ちゃんが誰か適当な人を選んで付き合うのが目に見えてたし、咲ちゃんは容姿とかもの凄くいいから、彼女候補なんて楽にいっぱい見つかっただろうから。
私は、咲ちゃんが彼女と一緒にいるところやｷｽを交わすところを平気で見ていられるほど強くなかったから･･･
結局のところは、自分が傷つきたくなかったからなのかもしれない。


これが今の私たちが出来た経緯だ･･･