「ミナサンノ、ガンバリガ、レキシヲツクリマスネ」

戦隊モノのような気恥ずしさと高揚が俺を包む。

しまじめと、成り上がってやるんだという気概と、
何にも成れないのではないかという絶望。

そんな時、ジョーは答えてくれない。

照明のたおやかさと、ふりふりのエプロンを付けた、
ゲイツビル田中の腰つきは軽やかだ。

今日も現場には、血が滲む。

オレも、ふりふり、だ。