新月が翳る早朝から、オレの日付は変わる。みょうさ、歩むことなく花月の倦みは加速する。花埋もれ、指先は抜きさられた。

時は、授業。

大学は退屈だった。中国語の授業は特に興味深い。

「ハオニー、アリ」

ゆで卵のようなつるりとした顔の彼女が呼ぶ。俺の名を。

棚卓の半月層に混ざるように、オレは座っている。

質問はいつも、うわの空。

答えは胡乱。

わかってくれよ、ジョー。

心理はいつも空。