俺は唯の左の席に座って宿題を広げる、最初の三日間で終わらせるといつも決意するのだが結局全部終わるのは
夏休み終了一日前だったりする。

「うわ、アンタの宿題全っ然終わってないじゃんっ」

唯が俺の宿題を見てなんとも言えない表情をしている。
どうせ、俺の宿題を写そうと思っていたのだろう。
このタイミングで俺のを見てくるということは、誰一人として宿題が終わっていないということだろう。

唯と出会ったのは中学の時、俺と大介が珍しく喧嘩していた時に止めに入ってきたのが唯だった。
それ以来、何故か俺と大介が何をするにもどこへいくにも付いて来た。
気づけば仲良し三人組。
どこの高校へ行こうか迷っていたときも、高校でも三人一緒がいいという理由で同じ高校へ進んだ。
そこの高校で同じクラスになり、いつの間にかクラスメイトの里奈も加わり、今の四人組になったわけだ。