二階に上がって少し歩いたところでみんなが集まっている席を見つけた。

「悪い、待たせたな」

「アンタの遅刻癖はどうも治んないわね」

そう言って俺に文句を言ってきたポニーテールの美少女は、昔からの友人二号の唯だった。

「いつものことですからもう慣れましたよ」

その唯の右側に座って、あきれているような口調で嫌味を言ってきたロングヘアーの美少女が、友人三号の里奈。
友人に番号をつけている俺もどうかと思うが、本当にその順番でできた友人なので仕方ない。

男二人女二人という他人か見ればカップルが二組いるように見えてしまうがその辺は気にしない。
いつでもどこでもこの四人で過ごしてきた。
大介にいたっては小さい頃からずっと仲がよく、家が近いわけではないけれど、小学校の時に好きなテレビヒーローの話で打ち解けて以来ずっと一緒だ。
気楽になんでも話せる友人、親友ってとこだろうか。