「メンドクセェとか女みたいとか言って」





家庭科室のこと、ずっと気にしてくれてたんだね。






だから、今日はこんなにも優しいんだ。





「もういいよ。そう思ってくれただけでうれしいから」





アタシも謝らないと。





「ナツキ君。アタシもごめんね。リエのこと、みんなの前で話しちゃって」





「ちょっとキツかったよな、アレ」





そう言ってナツキ君は笑った。





コドモみたいな笑顔だった。