「おい! 何やってんだよ!」





アタシとエリーの腕を急に誰かがつかんだ。





「………ナツキ君」





「止めんじゃねェよナツキ!」





すかさずアタシ達の間に入る。





リエがアタシの体にしがみついて引き離した。





「エリーやめろよ。本性出てるぞ」





「ウルセーよ。アイツが先に手ェ出したんだよ」





「オマエだって悪いだろうが。やりすぎなんだよ」





「………もういい! 帰る!」





エリーはそう言うと乱暴にバッグをつかんで出ていった。