それはアタシの小学校最後の夏休み。





髪を伸ばし普段から「オンナ」のコとばかり遊ぶアタシに我慢できなくなった精神科医の父親は、





夏休みの間、アタシを矯正施設に入れた。





その施設では、日常的に暴力が繰り返されていた。





アタシと同じように収監されたコドモ達はそれぞれ、




情緒が不安定だからとか、




両親がおらず非行を繰り返していたからだとか、





様々な理由を抱えていた。





アタシは、こんな世界もあるんだと、そう思った。





そして今、自分がそこにいるんだと。