「じゃあもう遅いし、あたし帰るね。」


「あ、うん。じゃあ玄関まであたしも行く。」






階段を降りている途中

お母さんとお父さんの声が聞こえた。







「歩、救急車で運ばれたんですって。」



「え・でも誰が、連絡くれたんだ?」



「歩の友達の蓮君って子。」




「..蓮?」


「えぇ。でもその子に感心しちゃた..

だってね、あたしにまず謝ってきたの。」