待っていたって
…待ち伏せ?

思わず一歩下がった私に構わず
上着のポケットから何か取り出すと、ニコニコしながらこちらに向かって来て、私の目の前にそれを差し出した

「今度の土曜日遊園地行こう、バイト午前中であがりでしょ?」

どうやってバイトのスケジュール調べたかも気になるけど

「バイト終わったら講義の課題やらないといけないから…
それに、こういうのやめてもらかませんか?」

意を決して言うと

「そっか、分かったごめん」

あっさり引き下がり、『じゃあまたね』と帰っていった

余りに呆気なかったので、若干面食らったが、良かった、もうこれで来ないだろうと思っていた。