孤独だ…──

ふっとそう思う。

それと同時に私は思った
何か可笑しい。
見たこともないそれたちに何故今凄く知っている気がするのだろうか。
ここには疑問点がいくつもある。

青年は何者なのか。
ここは何処なのか。
何故私は知っているのか。

考えれば考えるほど出てくる疑問が私を悩ませる。


「やーめた」

考えるだけ無駄だ。
疲れるだけなら一層のことやめればいい。

私が思考を終えたと同時に現実へと引き戻された形となった。
夢の世界なので現実もくそもないのだが。

長い長い廊下に目を向けると私は歩き出す。
するといくつものある扉の中で一際目をひいたのが少し古びた扉だった。