なにもいわないただ少女を見つめるだけの青年。
どれくらいの時間をこうしていたのかはわからない。でも少女はその透き通るような青年の瞳に吸い込まれるように見つめた。
少女と青年の間には言葉はない。なぜかその沈黙の間には喋ることを決して許そうとはしない緊迫感が漂っていた。