「もういい」
「は?」
「へ?」
キノの言葉にマコトとマッキーが疑問を投げかける。

「さっき図書委員が期限が後二日で教諭に提出しなければならないという資料をもってきたからな、それをチェックしなければならない」

そう淡々と告げた後、キノは脇の棚に置かれていた山のような資料を机の上に運んできた。


「…じゃ、じゃあ、いこうか」
「……」

マコトはできるだけ静かに、生徒会室を後にした。
階段を降りるときに、生徒会室からマッキーの悲鳴が聞こえたような気がしたが、いつもの事なのでマコトは何も思わなかった。