「それで、俺に何の用ですか」
「普通は教諭が聞くことなんだが、転校してきて一ヶ月、この学園の印象を聞きたい」

普通は解らないだろうが、マコトとマッキーは解った。教諭に対しての不満……というか皮肉が含まれている。

「印象は、自由な学園だと思います」
「と、言うと?」
「まず、自分で時間割を作れ、自由な時間から授業に出席できることです。
これは単位制と時間制の両立という学校では難しいことを寮付の学園で実現しているからだと思います。そして六年間の間に単位を全て取ることだけが卒業の条件…この条件なら一年間授業に出ずとも、卒業することががんばれば可能です。しかも時間割は個人に任されているため計画性y」
「ストップ、ストップ、ストーップ!」
マッキーがスカイの言葉をさえぎった。

「なんでそんな説明的!?なんでそんなどこかの学校入学案内の説明書を丸々コピーしたみたいなの!?」
「…」
「あのね、俺たちが聞きたいのは君のイメージなの!そんな長い論文俺わかんないし!」
「わかんないのはマッキーだけでしょ…」
と、いいつつ半分位しかわからなかったマコトがツッコんだ。

と、キノが予想外の言葉を発した。