「…と、いうわけで、この後生徒会室に僕と一緒に来てほしいんだ…」
「……」
「よ、用事があるんならいいよ?」
「……」
食堂で偶然にもスカイを発見し、
スカイに今朝の事を話すが、
スカイは沢庵に御握りというなんとシンプルな朝食を食べながら
冷たい銀色の瞳でマコトを見ているだけだ。
ちなみに沢庵三枚と御握り二個で百二十円です。
値段に対してとても美味しいので学生のご飯にはぴったりです。
そんなこと書いている場合じゃなかった。

「お願いだよ、これ生徒会長の命令なんだ…」
「…」
「あのさ、本当、お願い。じゃないと僕…」
「じゃないと?」


「生徒会長に殺されちゃうよ…」


数分後、生徒会室に向かうマコトの後ろには、
相変わらずの表情でスカイがくっ付いていたのだった。

マコトはキノと同じく(いや、キノのほうが怖いに決まっているが、)
恐ろしい視線を背中に指してくるスカイにちょっとビクビクしながら
五階の生徒会室の扉を軽くノックした。

マッキーの声が聞こえ、
スカイと一緒に部屋の中に入る。

何度入っても見惚れるほどの、綺麗な生徒会室。
最上階であり、生徒会長の座る机の後ろには壁一面の窓ガラスがあり、
校庭、いや海までの道すら一望できる。