「しかしさぁ、キノ。別にこんな朝早く報告に来なくてもさぁ。誰でもこんな早朝にそんなこと言われたら「ええっ」ってなるぜ」
「お前は黙っていろ」
「うわ、酷っ!俺の扱い酷っ!せっかくマコトの心の声言ってやったのに!」
「はは…朝からマッキーは元気だね…」

隣から顔を出したのは、マッキー(ニックネーム)。本名は不明。…忘れられている、が正しい。
副生徒会長でありながらキノとは正反対な明るいムードメーカーで、下級生からも人気がある。(その反面、生徒会の仕事はほぼキノに押し付けているに等しい。)

「悪いが、サボリ魔の言う事を聞き入れるほど俺は暇じゃないんでな」
「うわ、酷っ!」
「本当のことじゃねぇか」

キノはそう言い、鋭い目つきを高い視線のマッキー(でも一学年下)に向けた。
だがそれをマッキーは慣れた手つき(目つき?)でそれをスルーする。

「それで、何時ごろに連れて行けばいいの?」
「今日は大体空いてんじゃね?な、キノ?」
「今日は特に予定はない。どこかの馬鹿が緊急の資料を持ち運んでさえこなければな」
「はは・・・わかった。ご飯食べ終わったら行くよ」

マコトはそう曖昧に返事した。