「大丈夫っ…話したいの! けど、少し…待って?」 「…ん、分かった。 落ち着いたら話して?」 私が落ち着く迄の間、一輝は私の手を握り、待って居てくれた。 私の手を包み込むその手は、とても暖かく、私の気持ちを落ち着かせるには充分過ぎて、また話が出来る様になるまで、そんなに時間はかからなかった。 .