「楠!」
慧は、相談室の中まで入ってきた。
「うるさい!」
「俺は、楠が許してくれるまで、お前の側からはなれないから。」
慧がそういった。
慧の目は、本気だった。
「しらないよ。勝手にすれば?って言ったでしょ」
梓は、それだけ言うと椅子に座って話し出した。
慧は、その後ろをウロウロしている。
「鬱陶しい!どっか行ってよ!」
梓が、怒鳴った。
「側からはなれないからって言っただろ?」
慧は、笑った。
三人は、ニヤニヤしながらこっちを見ている。
「あーもー!トイレ行ってくる!」
梓が、席を立つと慧もついてきた。
「あのさ。いつまでこんなことするき?」
「楠が、許してくれるまで」
それをきいて梓は、ため息をついた。