それから、毎日休み時間には、教室から出ていった。

ある日の昼休み。
「楠…」
呼び止められ、振り向くと、後ろには慧と洸、その他の男子が二人立っていた
「なんか用?」
梓は、目線をずらしながら言った。
直視できなかった。
まっすぐと自分を見てくるその目がいやで…
「あ…あのさ、俺」
慧が俯いた。
「これから、行きたいところあるから」
梓は、他のクラスの友達、真理(マリ)と一緒に、廊下を進んだ。
少しして、足音が聞こえた。
「あのさ、楠。」
「何!?」
来たのは、やっぱり慧で前に回り込まれてしまった