「楠?」
洸が、顔をのぞきこむ。
「あ、ありがと!」
それだけ言うと走って行った。


「何やってんの?」
結花が笑いながら話しかけてきた。
「うっさい!!」
梓が、そう言いながら笑った。


そんなこんなしているうちに、金閣寺を見て回る時間が過ぎ、次の嵐山に移った。