「沙紀ぃ〜〜〜」
ガバッと梓が、沙紀に飛び付いた。
「ぅお!!」
沙紀は、倒れそうになるが、なんとか持ち直した。
「ごめん、大丈夫?」
「邪魔だっつーの!!」
バシッと良い音がする。
「イタィ〜」
梓が涙目になりながらいった。
「知るか。」
沙紀がフフンと、はなでわらう。
「ひどい〜。沙紀最近冷たいよ!」
梓が反抗してみた。
「そんなことはない。」
棒読みでそう言ってまた歩き出した。
ふと、後ろを振り向くと、保険医と仲良く相合い傘をしている慧がいた。