〜栞Side〜


「優哉。どこ行くの?」


あたしは優哉に呼ばれて


屋上を出ていた。


まぁ、優哉を呼ばなくていいから


よかったけど。



「ん?どっか。」


返ってきたのは適当な言葉。


どっか?


どっかって何!?



「ってゆうか光輝、岡本に告るんだと。」




……。



へ?



「え?マジで!?」



…嘘でしょ…?


「マジ。だから2人っきりにしてほしいって

頼まれた。」


ホントに!?


嘘じゃない!?



「奈緒も光輝クンに告るって言ってた…」


「マジかよ。」


「マジ。大マジ。」



奈緒…