「え?」




栞…


あたし頑張るから…


見ててね…




「…あたしも光輝クンのこと

好きだよ…」


「ホントに?」


光輝クンは驚きを隠せないみたい。


目を見開いている。



「うん。」




……


しばらくの沈黙。


「奈緒チャン!!」


「ッひゃぁ!!」



あたしは気づいたら光輝クンの腕の中にいた。


「奈緒チャン。大切にするから…」


「うん♪」



「奈緒…」


「光輝…」


初めて呼び捨てで呼んで


初めて呼び捨てで呼ばれた。



あたし達は見つめ合い


触れるだけの、軽いキスをした。



2人して真っ赤になって


笑い合った。




栞…


栞のおかげで


あたし幸せだよ…。