〜奈緒Side〜
ガチャン…
栞が優哉クンに呼ばれて
屋上を出た。
あっ、ちなみに瀬戸クンのことは
優哉クンって呼ぶようにした。
友達だしね。
それに大事な親友の彼氏さんだから。
…ってそれはよくって!!
今は光輝クンと2人っきり。
緊張する…
はぁ…
今ならあの時の栞の気持ちが分かるよ…
好きな人と話すって緊張するね…
2人が出ていってから沈黙。
この空気どうすればいいのよ!!
そんな耐えきれない沈黙を破ったのは…
「奈緒チャン。話があるんだけど…」
光輝クンだった。
「うん。何?」
一応、冷静を装っているけど
内心何を言われるかドキドキだ。
「あのさ…。」
光輝クンは真剣な瞳をしてる。