「奈緒チャン、栞チャン屋上行こう!!」
いつの間にか来ていた光輝クンが
あたし達にそう言った。
「あ、うん。すぐ行くから
先に行ってて!!」
「了解♪」
そう言って光輝クンは優哉と先に屋上に行った。
ってゆうか、奈緒どうしたんだろう?
いつもなら、すぐについていくのに…
「ねぇ栞。」
「ん?何?」
「あたし光輝に告るよ。」
え?
今…
「光輝クンに告るって言った?」
「うん。言った。」
……
奈緒の衝撃発言に頭がフリーズ。
だって、昨日好きだって聞いたばっかだよ?
早くない?
「だから屋上で席はずしてほしいんだけど…
いい?」
そりゃぁ、ビックリしたよ?
でも奈緒の幸せのためだから。
「もちろん♪頑張ってね♪」
そう答えるしかないでしょ!!
あたし達は緊張した空気に包まれながら
屋上に向かった。