「どうした?」
優哉は優しい目であたしを見ている。
カッコいい…
…じゃなくて!!
はぁ…
よしっ!!
「あ、あの…。
今日…一緒に帰れる…?」
周りの皆さんは
あたしと一緒に優哉の返事を待ってる。
なぜ!?
あたしが断られると思ってる
ファンの皆さんは
クスクスと笑っている。
ヤバッ…
今ごろ緊張してきた…
「いいよ。」
へ?
少し沈黙のあと聞こえてきたのは
耳を疑いたくなるような返事。
…今なんと?
「帰りに栞のとこ行くから。」
そう言って優哉はあたしの頭を撫でた。
そんな仕草に
ドキッ
とした。