「ほら。行くよ。」


そう言って奈緒は席を立ち


あたしの腕を引っ張っていった。



「は?

ツちょ…ちょっと待ってよ。

無理。無理だからぁ!!」



そんなあたしの叫びも虚しく


あたしは、優哉のところへ連れてかれた。





「すいませーん!!ちょっと通してくださーい!!」


奈緒は優哉の席の周りに


群がっている女子に叫んだ。



「はい。ちょっと失礼。瀬戸くん今いい!?」


そう言ってあたしを前に出す奈緒。



「っちょ…奈緒!!」


行動力ありすぎ!!


ってゆうか女子の皆さんが


かなり睨んでるんですけど!!



怖っ…