「いいじゃない。

優哉クンに甘えときなって!!」


奈緒は茶化すように言った。


「もぅ!!奈緒!!」



あたしは恥ずかしいんだから…


絶対顔赤いし…



でも、なんか安心する…


ちょっと会ってないだけなのに


懐かしい気がする優哉の香り。



あたしは抵抗するのを諦めて


優哉の制服をギュツ…と握った。



結構乱れてる制服。


必死に捜してくれたんだろうな…



「ありがと…」


小さな声で呟き


あたしは優哉に抱かれて


寮に戻った。




空には、太陽が輝いていた。