『おい智!だから何通だって聞いてんだろ!』
そういえば慎吾と話してたんだっけな。


『きょうは・・・12通…だな。』
俺は机の中からだした手紙を適当にかばんに突っ込みながら言った。



「12通!!そんなにもてんのになんで俺にはこねーんだよ~」
俺に抱きついてくる慎吾


『そんなの俺に言うな!!暑苦しい!』


「はいはい!!で??」


『で??・・・ってなんだよ?』


「今日、美紅ちゃんの話は??」


『あぁ…それか。』
慎吾は俺が美紅のこと好きだって話した唯一のダチだ。
話したときはマジで引かれるかと思ってた。
けどあいつは《好きになったらしょうがねーだろ》
そんないいダチ慎吾だけだと俺は思ってる。


『初めて寝顔見たよ。』


「襲っちゃいそうになった~??」


『んなっ…バカ///!!』
まぁ・・・ちょっとヤバかったけど。。。


「うそうそ!!でも美紅ちゃん、カワイイよなぁ
 俺好きになっちゃいそう!!」


『・・・っ。慎吾いいかげんにしろよ!!』


「本気にすんなって!!」


キーンコーンカーンコーン・・・
予鈴。。。

『はら、席もどれ!』


「はーい。」