そして、それをあたしに手渡す。
それを見たとき、あたしは言葉を失った。
「こ・・・これって・・・」
「・・・いい案内だから、申し込んじゃったの♪」
あたしの目に飛び込んできたのは・・・
『あなたの頭を開花させる!』
・・・という、変な広告文字。
「梨未の頭を開花させるのよ?いいことじゃない!」
・・・ダメだ。
ママは、すっかり信じきっているようだ。
――そもそも“開花”って、あたしは桜じゃない!
そう心の中で、1人呟いた時。
・・・ピンポーン♪
玄関のチャイムが鳴った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…