車に乗って待ってると、服を着替えた悠翔さんが玄関から出てきた。 そして運転席に乗ると、エンジンをかけて車庫から車を出した。 私は助手席の窓から外を見ていた。 沈黙が続く車内。 流れる夜の景色。 「雪?晩飯、食った?」 窓の外を見ながら無言で頷く。 「俺、食べてないからファミレス行っていい?」 再び無言で頷く。 悠翔さんの方を見たいけど、見れないよ……。 見ると泣いちゃうから…。