それから月日は流れ、今日は卒検の日。
あの神谷先生の教習はあの日だけだったけど、あれから頻繁に話しかけられて迷惑していた。
「雪?今日、卒検だろ?」
「うん」
朝ご飯の時間。
悠翔さんに話しかけられた。
「俺、今日休みだからさぁ。聖夜と紗雪を見ててやるよ」
「うん……」
「雪?どした?」
悠翔さんが心配そうに私の顔を見た。
「悠翔さん……今日ね、卒検が終わったら迎えに来て欲しいの」
「それは構わないけど?何かあった?」
「……うん」
私は、あの日のことを悠翔さんに全て話した。
「何だよ…それ……。ムカつく」
悠翔さんはそう言って怒ってた。
「悠翔さん、お願い!迎えに来て?」
「わかった。必ず行く。で、その教官に話してやるよ」
「ありがとう」
私の不安は取り払われ、笑顔が出た。
やっぱり悠翔さんは頼りになる素敵な旦那様だね。