「結婚してても彼氏がいてもいいや。俺とデートしない?」


「はっ?」


「俺さぁ、雪ちゃんみたいな子タイプなんだよね~」



はぁ?


雪ちゃんって…馴れ馴れしくない?



「あの…困るんですが……」



苦笑いの私。



「可愛いね~」



そう言いながら笑う神谷先生。



「卒検が終わったらデートね。約束したからな」


「困ります」


「俺にデート誘われて断った女はいないよ?」



どこまで自意識過剰なんですか…。



「だからさぁ…。たまには違う男とさぁ……」


「止めて下さい!それ以上、言ったら…校長にあなたのこと言いますよ!」


「言えば?その代わり、ハンコ押さねぇから」



キィーー!!


何なのよ!


そんなこと言われたら何も言えないじゃない!



「決まりね。卒検の後、デートね」



先生はニッコリ微笑んだ。