目を開けるともう朝になっていた
『朝か・・・・』
鏡の横にかかっている制服
あたしは、学校を休んだ
『お腹いたい』
『今日は、休みなさい』
『うん』
バタン
ドアが閉まった
1日考えたい
そして考えた末に
逢ってみたいと思った
真実を知りたいと
この時わまだ幼すぎたのかもしれないね
知らなくていい事実
あまりにも残酷な事実
そしてあたしは・・・・
あたしは、瀬川財閥があるお屋敷へと向かっていた
ピーンポーン
『はい』
『あたし菊地恵美といいます。旦那様いますか?』
『ちょっとお待ちを』
『はい』
ドキドキ
『どーぞ』
『旦那様、』
『君は、下がりなさい』
『あのー・・・・』
『君が菊地恵美さん?』
『はい、』
『母さんによく似ているな』
『あなたは、あたしの・・・』
『違うよ』
『え!』
『僕は、君の父親ではない』
『え・・・・』
『君の親は、君のお母さんと僕の弟とだ』
『お母さん?』
『ああ、君のお母さんと弟の間に産まれたのが恵美ちゃん、君だよ』
『え、あ、はい』
『弟は、今病院にいる』
『病院ですか?』
『ああ、末期のガンなんだ』
『え、』
『・・・・・』
『すいません、あたし帰ります』
『また来なさい』
『はい』
あたしは、歩き出した
そして自然と涙がでた
歩いていると前から車がやってきた
その車は、あたしの近くで止まった
『よ!』
『あ!』
『あ!とわなんだよ』
『・・・・・』
『どーした?』
こんな恥ずかしい顔見られたくない
『わりぃ、この子知り合いだから家まで送ってからいくわ』
『うぃー』
何か悪いなー
『すいません』
『いいよ』
この人こんなに優しかったか?
『なあ?』
『はい』
『何があった?』
『何でもないです』
『強がんな、聞いてやるから』
といい近くの公園へ行った
ベンチにチョコンと座る
姿が可愛くて看取れていた
『なんだよ』
『いえ』
『んで、どーした?』
あたしは、全部話した
『そっかー。俺んとこくる?』
『え?』
『一緒にすむか?』
『いえ、大丈夫です』
『辛くなったらおいで』
『わかった』
何となくこの空間が居心地がいいと思った
公園をでて家へと向かって歩き出した
『あ!名前聞いてなかった』
『そーいえば』
『俺、勝倉修二』
『菊地恵美です』
『恵美かあー、可愛いな』
『どーも』
『あはは』
『あはは、家につきました』
『おう、またな?』
『はい』
修二さんが見えなくなるまで見送った
心臓がドキドキしてて
この気持ちが何なのか
不思議だった
でも、確かだったのは
居心地が良かったって
事ずっと一緒にいたい
って思ったって事
この気持ちなんなのか
分かんないや
玄関を開けるとまた親が喧嘩をしていた
もーやだ
そう思った時、修二さん
が頭に浮かんだ
荷物を積めて連絡をした
プルルプルル
『はい、』
『あたしだけど』
『どーした?』
『今日泊めてもらっていい?』
『いいよ』
『ありがとう』
『家の前まで向かえに行くから支度しとけ』
『はあーい』
切った後
コンコン
『はい、』
『あのさー、・・・・何してんの?』
『ああ、出掛けてくる』
『こんな時間から?』
『うん』
『母さん達に怒られるよ』
『築かないよ』
『・・・・・』
チャララン
『もしもし』
『着いたよ』
『今からいく』
『じゃあいくわ』
『ああ』
バタン