あたしは、自分を見失いつつあった


また明日学校かー
最近ご飯食べられなくなったなー
やべーよ

はあー


部屋にいると親がまた喧嘩を始めた
ガッシャ〜ん、お皿が割れる音
お母さんが泣いている声
怒鳴っているお父さん


『何でなんだよ・・・・』

『あたしたちわこの家に残ります』

『だめだっ!またあの男がきたらどうするつもりだ?』

『追い返します!』

『それが出来てないからだろ』

何の話し・・・?
まあいいやと思い
あたしは、トイレに
向かって歩きだした

その時


『だから俺は、恵美を引き取る時から反対だったんだ』

え?引き取るって何?

『あのこは、関係ないわ』

『あるだろ?あの男は、恵美の本当の父親何だから』

本当の父親・・・・・?
じゃあ、あたしは、お母さん達の子じゃあない・・・・・


『恵美わ・・・・・恵美わ瀬川財閥の三女なんだから』


え・・・・あたしが?