驚きのあまり、一気にその場へと座り込む。
 
『お怪我はありませんか?』
 
……恐る恐る声のする方向を見た。
 
『吸…血鬼…ー。』
 
返答に答える余裕すらない私は、心の中でそう叫び呆然と立ち尽くす事だけで精一杯だった。