夢で見た霧と現実そのものの光景だった。
 
私は辺りを見回し勇気を出して問いかける事にした。
 
『誰か…居るなら返事をして…?』

声は少し震えながらも静かに返答を待った。
 
『誰も…居ないの…?!』