すると一瞬背後に誰かの気配を感じた。
 
『えっ!誰かいる!?』
 
私は慌てて後ろを振り返る。
 
しかし誰の気配すらなかった。
 
『また勘違いかぁ…―。』
 
私はそう言いながらも、吸血鬼と出逢ったあの一瞬の出来事を鮮明に覚えてる自分が居てしょうがなかった。