「やれやれ、騒がしいパーティーになりそうだ。二人は城の中に逃げて。」

ハヤトは帽子の位置を直しながらそう言った。

「え…?でも、一人じゃ…。」

「大丈夫。僕はアッサムよりアールグレイ派だから。」

そう言ってアプリコットのジャムを見せてくれた。
…何が大丈夫なのだろうか。

「ほら、早くっ!」

「え?!ちょ、ちょっと!」

私は無理やりみづきに手を引かれ、城の中へと逃げ込んだ。