「赤の命運を握るって…どういうこと?私は赤のなんなの?」

「おっ、なぞなぞかい?赤のなんなんだろうな。ねね、わかるかい?」

なぞなぞじゃなくて質問なんだけど…という私の声は完全に聞こえてないようで、勝手に話が進んでいく。

「わかんないけどぉ…あの…私、赤いの好きだよ…。」

「なるほどね。僕は…そうだな。黒とかかっこいいね。みづきは?」

「私はなぞなぞとか苦手だから好きな色なんてわからないよ。アリス、答えは何?」

話がとびすぎた挙句にいきなりふられたので私は慌てて言い返した。

「ちょっと待ってよ。みづきが話してくれたんでしょ?なにか知ってるんじゃないの?」

するとみづきは、へ?とでも言うかのような顔をして私に言ってきた。

「私はなぞなぞなんか出してないよ。なぞなぞの答えは出した人か解けた人しかわからないもの。」

「それじゃあ、るい。なぞなぞの答えはなんだい?」

もちろん、答えを知りたくて質問した私が答えを知ってるわけがない。

「答えは…私が知りたいくらいなんだけど…。」