「安藤亜実さん」

振り返ると知らない男子。

「俺、君んちの隣に引っ越してきた天宮健人♪」



明日から夏休みだってのに
知らない男に絡まれるなんて…


「誰ですか。」


「だから、1年C組天宮健人。」

チャリ…


「はい。合い鍵♪」

目の前で揺れる彼の合い鍵。



「…なんで私?」

私が貰う理由なんてないよね?


「飯、作ってよ。」


意味分かんないこの男。



私がすむ7階建てのマンションの502の隣に天宮健人が引っ越してきた。