ご飯を食べ終えた頃、携帯の着信音が鳴った。


「もしもし」


「もしもし、俺だけど。もぉ着くよ」


返事をして電話を切り、急いで支度をする。


「じゃぁ、いってきま~す」


「はいよぉ」


お母さんの声を背に玄関を出る。


門を出て家の前に行くと、一台の黒い車が止まっていた。


あ…来てる。。。


車に近づき、いつもの様に助手席のドアを開ける。


ふと後ろの座席を見ると…


いっぱぃ乗ってる……


「こんばんわぁ。お待たせしました。」


車に乗り込みながら、後ろの人達に挨拶をする。


後ろに乗っていたのは、彼の弟と友達数人。


7人乗りの車は満員だった。


あたしが乗り込むと車は動き出す。