しばらくして戻って来た太郎にご飯をやり家へ入る。


家に戻ると皆先に朝食を食べていた。


今日は日曜日だから皆揃っている。


あたしも席に着き、遅れて朝食を食べ始めた。


「そう言えばさぁ、花火大会っていつだっけ?」


ふと思い出して聞いてみた。


「来週の土曜日だよ。今年あんたはどーするの?」


お母さんの問いにあたしは悩む。


「う〜ん…。まだわからないけど、多分まさ君と行くかも」


まさ君とは彼の事。雅一というのでまさ君と呼んでいる。



あたしの曖昧な返事にお母さんは、"そぅ"とだけ答えた。


それから皆で他愛もない話をしながら朝食を食べ終えた。