まだ重い瞼をこじ開けて彼の方を見る。


「車行って寝る?」


この言葉が彼なりの思いやりなのか…


眠気で働かない今のあたしの頭では、考える事すら出来なかった。


とりあえず普通に寝たかったあたし。


「もぉ帰りたいんだけど…」


そう言ったあたしを見て、彼は少し考えてから答えた。


「わかった。送って行くよ」


そして友人達や弟に伝えると、皆帰る支度を始めた。


受付に札を返すと、皆で車に向かった。


車に乗り時計を見ると…


3時30分を過ぎていた…。

家の前に到着し、車から降りる。


「すいません。お先に、おやすみなさい」


"またね"とか"おやすみ"などの言葉を聞きドアを閉める。


車を見届け、そーっと家へ入り布団に横になると同時に眠りに着いた。