「なつき!どこ行ってたんだよ?」


さすがに居なかった事には気付いていたらしぃ。


「トイレ行ってた」


「そっか。次からはちゃんと言ってね。心配するから」


じゃぁなんで放置すんのよ!?


そう思っても言葉にはしなかった。


友人達や弟もいる前で、揉め事を起こすのはよくないと思ったから。


「うん…」


その代わりに小さく頷く。


そうこうしてるうちに、彼の順番が回って来た。


さっきと同じ様に彼が席に座り、その隣にあたしが座る。


また彼はゲームに集中。


そして、それをぼんやり眺めるあたし。


しばらくすると受付から友人の一人が戻ってきた。


「このままやってていいって。」


「おっしゃ!」


喜ぶ彼を横目にあたしはひそかに肩を落とす。