3日間、彼女は熱に魘され続け


俺も3日間、看病に明け暮れた。


数分置きに、額に乗せたタオルを変え。


半日毎に、服を着替えさせ。


汗を拭い、氷を砕き枕を作り、片時も彼女の傍を離れなかった。




そして3日後


「野良猫さん、野良猫さん…」



俺は彼女に頭を撫でられ、目が覚めた。



眩しくて瞳が眩む。


窓から射し込む光に、彼女の顔が上手く見えない。



けれど光を纏う彼女が、天使に見えた。